【綺麗だけど悲恋の花】


写真は久山年神社の社務所前に咲くアジサイです。

 
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今では全国的に人気があるアジサイですが、今のような人気者の花になったのは意外に新しく戦後の話とのこと。
 

アジサイは日本生まれ外国育ちの花
 

現在 一般的にイメージするアジサイは綿帽子のように こんもりした花ですが、これは西洋で品種改良されたアジサイで『ホンアジサイ』というようです。

 

それが日本に入り全国に広がって、現在のようなアジサイが定着した訳です。アジサイの逆輸入ですね。
 
日本独自のアジサイは当社のアジサイのように花びらが周りにあって
真ん中にガクの塊がある『ガクアジサイ』が元々のアジサイだそうです。

  
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悲恋の花「オタクサ」

 
長崎ではアジサイのことを、別名「おたくさ」と呼んでいます。

 
江戸時代に来日したドイツ人のシーボルトは長崎の出島でオランダ商館の医師として着任しました。そこで患者として訪れた一人の日本人女性に惹かれます。長崎の遊女だった「お滝」です。

 

 
やがて二人は結婚し、お稲という可愛い女の子も授かり長崎で幸せに暮らします。

 

しかし、ある時シーボルトは幕府からスパイ容疑をかけられ国外に追放されます。

 
悲しみの中ドイツへ帰国したシーボルトは「日本植物誌」を刊行します。

 

お滝 のことを忘れられないシーボルトは、長崎で見た美しい花『アジサイ』の事を『Hydrangea otaksa=ハイドランゼア オタクサ と名付け、西洋に紹介します。

 

シーボルトが、妻の名『お滝さん』を呼ぶ時の発音をそのまま花の名にしたのです。

 

きっと美しい妻の姿を美しいアジサイに重ねたのでしょう。

  

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こういう悲恋の話が残る長崎市では市の花をアジサイと定めて、今でも『おたくさ』と呼んで親しんでいます。
   

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ちなみに花言葉は「移り気・浮気」

 
ホンアジサイの花言葉では「一家だんらん」もあるようです。
 
ですが花言葉とは全く逆で、シーボルトは帰国してからも
一心に妻「お滝さん」の事を想い続けました。

 
そして日本でいつまでも「一家だんらん」に穏やかに
暮らしたかったに違いありません。

 

悲しいぐらいに皮肉な花言葉です。



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